経済 『ナフサは足りている』の声でシンナーが消える、見えない現場の話。
政府発表は『ナフサ供給は確保』。でも現場では何かが足りなくなっている。石油化学プラント。シンナー製造工場。断熱材メーカー。その先にいる塗装職人や工事現場。その人たちの仕事が音もなく詰まり始めている。 4月中旬、あるニュースサイトが報じた「シンナーが手に入らなくなった」という一行の記事。数字ではなく『ない』という状態そのものが、今の日本の危機を最も正直に映し出している。 ナフサとは何か、改めて整理する。原油から分留される炭化水素混合物。エチレン、プロピレン、ブタジエンといった基礎化学品の原料である。日本の石油化学産業はこのナフサなしに一日も動かない。